
脱毛サロンのトラブルが急増しているようです。
昨年は脱毛ラボの倒産、そして今回のキレイモの閉店。広告や契約、解約に関するトラブルが増えています。
脱毛サロン倒産急増、22年度は最多 競争激化でトラブル多発(毎日新聞)
4月11日、船井電機がミュゼの全株式を取得し子会社にしたと発表しました。
船井電機は上場を廃止し、秀和システムの傘下で再建を目指しミュゼを買収することで美容業界に参入するとのことです。
RVHから、たかの友梨グループになり、船井電気の傘下と3度目の譲渡。
なぜ船井電機だったのか?船井傘下にならなければいけない事情でもあったのか?
船井電機HD、脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を買収…テレビ事業不振で美容機器を新たな柱に(読売新聞オンライン)
今後何らかの情報が入ってくるでしょう。入り次第お知らせしたいと思います。
ラドルチェは、元々通いたい放題で契約している方をセルフ脱毛に移行し、セルフ脱毛に同意しない方の予約をキャンセルしたり、横浜店を閉店し施術希望の方には大阪まで通うように要求したりと問題の多い脱毛サロンでした。
ついに最後の大阪のサロンも閉店し、今後の問い合わせは弁護士にとHPに案内がありました。
詳しい説明もなしにいきなり弁護士とは……。ネット上でもクレームが多く上がっています。
ドルチェ被害者の会もできているようです。今後の動向に注目したいと思います。
(2024.1)
脱毛に代わる施術として人気のあるハイフ。
脱毛専門サロンの増加でエステサロンの売り上げが低迷している中、ハイフを導入してコロナ前の売り上げを維持しているサロンもあるようです。
ハイフの事故が発生していると言うのは耳にしていましたが、セルフエステサロンで多いと聞いていました。しかし、エステティシャンが施術しているエステティックサロンでも事故が発生した為消費者庁や厚労省で問題視しているようです。
今回の依頼文は消費者庁から要請を受け業界としてエステティックサロンにハイフの事故防止のための注意喚起または使用の中止を呼び掛けています。
脱毛の時のように頻繁に火傷の事故や解約のトラブルなどは発生していないので少し驚いています。相談内容、けがの程度や事故の詳しい内容を知りたいですね。
協会に加盟してないサロンやハイフを製造、販売している業者へはどのように対処するのでしょうか?
メンズ脱毛クリニックのウルフクリニックが患者に連絡もなしに突然閉鎖しSNSで話題になっているようです。
閉鎖の理由は無許可営業らしいのですが、全身脱毛30万を半額キャンペーンで営業していたのも閉鎖の理由のようです。
脱毛専門サロンやクリニックの倒産や閉鎖が相次いでいます。エステティック業界に影響がなければよいですが・・・
(2024.2)
とヤフーニュースに掲載されました。
関係者に聞いたところ、コロナ禍で新規顧客の獲得ができなきない中、永久保証や通いたい放題のお客さんしか来ず、売り上げも上がらず経費がかさんだのが原因のようです。
また、社会保険料や税金、コロナ融資の返済も滞納していたようで、コンサルタントと契約して滞納している返済を回避し再建を目指したようです。このコンサルタントは別会社を設立してサロンの乗っ取りを画策していたようですが断念したようです。
(2024.3)
2023年12月15日に脱毛専門サロン「銀座カラー」が倒産の報告がありました。
グループに脱毛専門の「アリシアクリニック」「じぶんクリニック」を開院していました。
業界では本業の首を絞めることになるのに何故、脱毛サロンの売り上げが悪いからクリニックを始めたのかとのうわさも出ていました。しかも2つのブランド?噂ではアリシアの院長とそりが合わずじぶんクリニックを開業したとの話も。倒産後のお客さんのSNSの投稿にはカラーの契約に自分クリニックの医療脱毛施術を抱き合わせた契約が多数ありました。
医療用の脱毛機と美容脱毛機では効果が違うので、銀座カラーブランドで低価格で集客をして医療価格と抱き合わせ単価アップを図ったのか、通いたい放題のお客さんをクリニックに回していたのか。たしかに倒産の1年位前から「銀座カラー」がサロンの統廃合を進めていて経営が上手くいっていないのではと噂がでていました。
脱毛専門 通いたい放題 永久保証 コロナウイルス 低価格 多店舗化は危険なワードになりましたね。
(2024.4)
上記の案内が恋肌のHPに掲載されました。
脱毛専門サロンの倒産が相次ぐ中、「恋肌」が営業終了しても提携クリニックで施術が受けられるのは良かったことと思いますが、何故急にクリニック経営に切り替えたのか。
考えられるのは、リスクの回避。脱毛専門サロンだと経営者の責任が問われますが、クリニックだと代表医師に責任になり表面的に名前は出ないこと。脱毛サロンの倒産が相次ぎクリニックでの集客のほうが良い事。医療に切り替えることにより「通いたい放題」や「永久保証」などの施術サービスを停止できることが考えられますが、ドクターの給与看護師の給与や医療脱毛機のコスト増、広告宣伝費の増など維持できるほど売り上げが見込めるのでしょうか。
最近では痩身コースも始めたらしく「ダイエットモニター」として成功したら〇〇%オフで集客しているようです。トラブルが増えそうですね。
(2024.5)
2023年4月に船井電機がミュゼを買収しましたが2024年3月にKOCジャパンに売却したとSNSで発表されました。
ミュゼの経営が思わしくなく、取引業者への支払いの遅延、社会保険料の滞納など資金難の噂が絶えず船井電機も資金の手当てもできずに今回の売却になったようです。
売却額は不明ですが、噂では船井電機がKOCに借入がありその返済に充てる形での売却との噂も。とにかく船井電機はミュゼプラチナムを支えきれなくなったのは事実のようです。
売却後、社長にはKOCの方ではなく福田さんという方が社長に就任し、新たに同社名のミュゼプラチナムという会社を設立したとのことです。旧ミュゼプラチナムは「MIT」という社名に変更し、新たに運営会社として新ミュゼプラチナムを設立。
何故、わざわざ同じ社名の会社を設立したのか。噂では税金や社会保険料、取引先などの未払いを回避するため、「永久保証」や「生涯保証」などの無料のお客さんの施術を停止しても経営に影響をないようにするため、等の様々な話を耳にします。
事実、多額の借り入れや脱毛機の保守メンテナンス料の未払い、広告費の未払いが発生しているようです。税金や社会保険料の未払いもあり、賃貸物件の保証金の仮差押えもされているようです。また、社長の交代に合わせてクレジット会社も取引を見合わせたとの情報も。
ミュゼの今後の動向に注目です。
(2024.6)
7月31日付で前オーナーの高橋仁氏並びに役員、経営幹部が一斉に退任との話がありました。新たにMPHという会社を設立し営業を移管するのに伴い、新会長新社長を新たに任命したことによる処置のようです。
会長に脱毛サロン「ラココ」「ラセーヌ」のオーナーの大島氏、代表取締役社長に脱毛機メーカーの「レナード」や脱毛サロンを経営する三原氏が就任したようです。
具体的な営業方針は表明されていませんが、社員、取引先に向けての説明会では「営業広告を出せれば集客は見込める」「広告費のためのファンドを組成して売り上げを上げる」などの話はあったものの、不採算店舗の廃止や統合、余剰人員の削減などの経費削減や新メニューの導入などの話はなかったようです。
広告を出せれば売り上げが上がるのでしょうか?50円や100円で集客したお客さんは契約になるのでしょうか?キャッチセールス並みの営業力がないと難しいような気がします。
勧誘行為やカウンセリングはしない営業でやってきたミュゼ。どうなるのでしょう。
愛知県下を中心にサロン展開をしていた、老舗のエステティックサロン経営のアダムス医療が9月に破産しました。
現社長は2代目で創業者の子息になります。先代社長はエステティック業の協会の理事や役員などに就任しながら愛知県内を中心に多店舗展開をしていたと記憶しています。
先代社長の子息が2代目として社長に就任。外部から資本を入れてFC展開などを始めたと聞いていました。
その後は噂も聞くことなく、今年の9月に突然倒産とのニュースに驚きました。
(2024.7)
ミュゼが広告費の未払いで裁判を起こされていて債務保証していた船井電機の株が仮差押えされたとのニュースが報道されました。
裁判を起こされているのはミュゼのほかKOCジャパン、他2名とのこと。そして代表取締役の交代。いったい何が起きているのでしょう。
新会社設立は裁判を避けるため?次々に会社を設立する訳は?何かから逃げているのでしょうか?
以前、税務調査から逃れるために定期的に事務所を移転したり、新しく会社作り社長も社員に変えたりしていた人がいましたが、そんなレベルの話ではないようですね。
今年10月に名古屋の脱毛サロン「ビーエスコート」が全店休業になりました。
20日の給料が遅延し月末に遅れて支給する予定でしたが、そのことをSNSで発信したスタッフがいたらしく、偶然その投稿をクレジット会社が見つけ月末の入金をストップされたため、給与の資金が手当てできずにやむなく一時休業の処置になったようです。
不採算店舗の統廃合をしていて10月には完了し再スタートというときだったようです。
店舗の売却やスタッフ、顧客の引き受け先を探しながら再開を目指すようですが難航しているようです。
再開を目指していた「ビーエスコート」が破産手続きを申請することにしたようです。
負債が多いことと、給与の未払いの手続きを進めるためサロンの売却と顧客の引き受け先の交渉が進まなかったために破産手続きの申請を決断したようです。脱毛サロンとしては老舗で東海中部エリアを中心に大手に負けず頑張っていただけに残念です。
なお、今後FC店はサロン名を変えて営業を続けていくようです。
(2024.8)
多くのエステティックサロンなどで利用のあった海外の銀行を経由したクレジットカード決済が、12月末をもって取り扱い停止になるとの話が入りました。
国内のクレジットカード会社が役務の取り扱いを抑制していた時代、消費者のカード決済の需要が高まると同時に海外の銀行を経由したカード決済のサービスが始まりました。
数年前から国内カード決済がエステティックサロンにも普及し海外決済の利用割合は少なくなっていて影響はないとは思いますが……。
聞いたところ、海外の銀行が自国以外の国との取引は見合わせるとのこと。一部の加盟店が禁止されているサイトの課金に利用していたらしく今回の処置になったようです。
このような話は突然来るので海外決済を利用しているサロンはご注意ください。
ミュゼの広告費の未払いの保証で船井電機の株式がサイバーバズ社に仮差押えをされ、9月末に代表者が変更したもつかの間、破産開始決定の報道。
いったいどうなっているのでしょうか?
船井電機の破産でどのような影響がでてくるのか。連日のように関連の報道がされています。
現在は船井電機との関係は解消されているので影響はないと思われます。
むしろ船井電機という後ろ盾が無くなり取引先からの信用がなくなる懸念が生じると思われます。現に取引していたクレジットカード会社が入金を止めて取引を停止しているらしいです。
商品や広告も前金での受注と言われているとのこと。給与の遅れも発生しているとの噂も。
借り入れや未払いなどの負債は旧ミュゼ(現MIT)で営業に関わる負債だけMPHで引き継いでいるので船井電機の動向には左右されないと思われます。
信用が失墜している中での資金調達と売り上げを上げられるかどうかでしょう。
(2024.9)
銀座カラーが昨年の12月に倒産してから約1年。グループクリニックであるアリシアクリニックの破産手続き開始決定が発表されました。同じくグループクリニックだったじぶんクリニックを引き受け、あわせて全国60院で展開していたようです。
負債総額は120億超、銀座カラーと合わせると180億の規模になります。脱毛専門としては過去最高額でしょう。
倒産の要因として過剰な広告費と価格競争といわれています。
倒産の数日前にクレジットカードや浄水器のサーバーが撤去されたりしていたらいいので、税金や社会保険料を滞納して銀行口座の差し押さえを受け営業を断念したのかもしれませんね。
(2024.10)